こどもの肥満は、世界で1億2400万人いると言われています。
日本でもここ30年で2~3倍に増えています。
文部科学省「2010年度学校保険統計調査」によると、肥満傾向のこどもの割合は、10才で男子10.37%、女子8.13%でした。特に男子は10~12才、15~17才で10%以上が肥満傾向で、国民健康・栄養調査でも体格の変化として、肥満や太り気味のこどもが増えているとの報告があります。
福島県のこどもの肥満は震災前から全国平均に比べると高い傾向にありましたが、今ではそれが全国ワースト一位です。ちょっと残念ですよね。
原発事故のため、屋外活動が制限され、避難生活の環境の変化に伴う食生活の乱れが原因にもなっています。どうやら虫歯も全国平均を上回っています。
こどもの食べ物が欧米化し、屋内ゲームなどで運動不足になり、尿酸値上昇、糖尿病、高脂血症とまるで大人のような病気にかかってしまっています。
このようなこどもは、一日に700歩しかあるいていないのです。
外で身体を動かす習慣がつかないでしまったのかもしれません。
人間の細胞は常に古いものと新しいものが入れ替わっています。これからでも遅くないのです。大切なことは運動をして、新鮮なものを食べること。
最近はこどもが一人きりで食事をしている家庭が多くなっており、家族そろって食事をするだけでも、過食を減らす効果があります。
家族がそろい食事を摂る家庭では「野菜、果物、カルシウム、全粒穀物が多いという結果が出ています。
こどもを肥満にさせない為に、小さいうちから生活習慣と親子関係を築いて行きたいものです。