「こどもの近視予防の研究成果」
こどもが近視といわれたら、すぐに眼鏡を作るのはちょっと待って!
近年こどもの近視は35年前の1.5倍に増えています。
原因は遺伝はもとより、勉強や、ゲーム、スマートフォンなど、近い距離で画面を凝視することからとも言われています。こどもの近視で悩んでいるそんな親御さんに朗報です。
米国の研究によると、一日2時間外遊びをする子は、ほとんど外遊びをしない子どもに比べて、近視の発症率が3分の1以下に減っているという結果が出ています。これは、太陽光に含まれるバイオレット・ライトに近視を抑制する働きがあるからです。
バイオレット・ライトを浴びたのと同様の効果を発揮する食品成分もあります。それはクチナシの実に含まれる黄色の成分で、漢方薬では山梔子(さんしし)といいます。山梔子(さんしし)の成分は目の疲れやピント調整機能を整える働きの他に、肌のシミや、くすみの軽減にも有用と考えられていす。
慶応大学医学部眼科教室の近視研究チームは、近視のマウスを使った試験で、山梔子(さんしし)の成分を含むエサを3週間食べ続けたマウスが、食べなかったマウスに比べ、眼軸長の伸びが抑えられていたとの研究成果を、17年9月に英国バーミンガムで開催された国際近視学会で発表しています。近視の初期にすぐに眼鏡をかけてしまうと、目が矯正した眼鏡に合っていってしまうため、稼働域が狭くなりどんどん眼軸索が伸びて行って、近視が進行してしまいます。
眼鏡は授業の時や必要の時だけかけるようにして、上記のような予防もしっかり取り入れていきましょう。