今年も、また水イボの相談が多くなってきました。水イボは、ボックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスが、皮膚の表面から侵入します。
最初は、かゆみは有りません。発疹の形は中心が少し白っぽく見えて、小さな盛り上がりです。大きいものは、中心部がくぼんで見えることもあります。そして、ゆっくり着実に大きくなっていきます。
良性で感染力は強くありませんが、アトピー性皮膚炎の子供は、皮膚が乾燥していて、皮膚バリアー機能が低下していますので、アトピーでない子供より水イボになりやすく、広がりやすいです。
水イボは、接触感染で肌が触れ合うことで感染します。
プールの水からは感染しませんが、ビート板やタオルの共有から感染すると言われています。日本小児科学会、日本皮膚科学会では、プールについては制限していません。ただし、家族から水イボができた時には、子どもをプールに入れないでほしいと意見が多く、制限しているのが現状ですね。こどもは「みんなと一緒にプールに入れない」と思っています。とにかく普段から皮膚のバリアのケアが大事なのです。
水イボの時の漢方薬例として
○ヨクイニン+麻杏薏甘湯
○からだの弱いこどもには、ヨクイニン+補中益気湯又は、ヨクイニン+黄耆建中湯などが使われます。又、皮膚のバリアケアには「オゾン療法などがあります。