大人になってから小学校の校庭を見ると、こんな大きさだったかなと、ふと思った。
9月14日、水曜日の夜7時。暗がりに白く浮かぶ校庭を歩きながら、目的の場所、門田小学校の体育館までやってきた。外まで響くドリブルの音。今回アイスポ報道部の取材は、ミニバスケットボールチームだ。
女子チーム【門田ミニバスケットボールスポーツクラブ】団員は18名(小学女子15名/幼稚園児の男子3名)。君島監督のもと、テキパキとした返事と共に身体を動かしていた。身のこなしは軽やかでありながら、ボールのパスやシュートはパワフルといった印象だろうか。時々、女子であることを忘れてしまいそうな力強さを感じる。
休憩時は可愛らしい笑顔を見せ、友達とかるくじゃれ合う姿もあったが、君島監督の指示を聞けば一目散に駆けつけ、歯切れの良い返事と真剣な眼差しを向けていた。
身体づくりや体力アップのための走り込みや準備運動、技を確実に決められるように組まれた基礎練習。練習内容はとても濃いようで、ややハードなメニューに感じていたが、彼女らは難無くこなして行く。自ら動く姿勢がとても現れていた。君島監督への信頼が、とても強いのだろう。
君島監督の「自ら進んで返事が出来る、言いたい事が言える、仲間を思いやる」の教育方針。言葉通り出来る子供が多く、素直で、真面目で、メリハリのあるチームだと感じた。
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「スポーツを通して人を育てる」彼女らと君島監督を取材をしていて感じた一つのテーマが見えて来た。バスケットボールだけで言える事ではないだろうが、スポーツは人としてのあり方を見直し、良い人材への育成に深く結びついているようだ。
かじった程度の運動部経験しかない私だが、スポーツをしていた小学生時代を思い出すと、スポーツを頑張る友達は、皆キラキラと輝いて見えた。成績も優秀。先生や目上の人への挨拶や感謝を忘れず、自分の意見をはっきりと伝える子が多かった。声をちゃんと出す事を怖がっていた当時の幼い私は、そんな友達や異性の子に憧れていた。
彼女らもそんな子達になるのだろうか、いやむしろ既になっているのだろうか。私が憧れていた子達のように。
ボールを追いかけ、仲間と共に競い、励まし合う彼女らの練習を見ながら、私は改めて「素直で真っすぐな人になる為には」を頭に入れながらカメラのシャッターを切り続けた。是非とも、子供の頃の自分と比べながら見ていただきたい。
彼女ら、女子チームの練習風景やインタビューは動画より視聴できる。
筆者:あー子